これっぽっちもカナワナイ

いつものガソリンスタンドで

日に焼けた女の子が接客してくれました。

車の窓を拭いてくれる時に

タオルを２枚持っていて

まず、濡れたタオルでいつものように拭いて

すぐに乾いたタオルで拭きあげてくれました。

車の中から見ていても

それは鮮やかな手つきで、テキパキと。

見る見るフロントガラスも

サイドガラスも、ピカピカに。

思わず

「すごく丁寧に拭いてくれるんだね。

綺麗にしてくれて、ありがとう！」

そう声をかけました。

彼女は

「最近は埃っぽいから、見えづらいと思って。」

そう答えてくれました。

ごく当たり前のこと、みたいに。

日に焼けたぽっぺと、少し荒れた指先で。

とっても嬉しくて、帰り際にもう一度

「どうもありがとう！」　そう言った私に

「ありがとうございました。」って

はにかんだような笑顔の彼女。

これっぽっちも、カナワナイ。(*v.v)｡

タチウチできない無敵の笑顔。

ソバカスだって、チャーミングそのもの。

お風呂上りにチマチマと

美白美容液を塗ってる自分が

なんだかつまらなく思えたのは

あの凛とした年下の彼女が

あんまり素敵だったから。゜.+:。(*´v｀*)゜.+:。

次に同じスタンドに行った日も

風はビュンビュン吹いていたけれど

別の男性の店員さんは

いつもどうり、一度拭いてくれただけでした。

お店の方針じゃなくって

彼女が気を利かせて、２度拭きしてくれたんだ。

あ～、やっぱりカナワナイ。(○ﾟεﾟ○)

私に出来ることといえば

あんなふうになりたいと

これからもあのスタンドに通うことくらい。

ものすご～く年下の

憧れの彼女のいるスタンドに。