夜友と流れ星

昨晩、流れ星を見た

学生の頃、槍ヶ岳で見て以来だ

毎晩、寝る前にベランダに出て

外の空気を吸っている

雨の日以外はもう何年も、飽きもせず。

最近は空気が澄んでいて

星も月もくっきりと輝いている

 

ベランダからはたくさんのマンション

ざっと数えても14か15はある

昨日は特に慎重に数えてみた

空がずいぶん狭くなったな

 

深夜、大抵同じ部屋の灯りが灯ってる

その灯りを見ながら、夜友のことを思う

夜友(勝手にそう呼んでいる)も

まだ起きているんだね

今日もお互いがんばったね

どんな人かは知らないけれど

いつもこの時間、灯りがついてる

今日も気持ちのいい夜だね

 

いつもよりベランダに長居して

すっかり体が冷えてきた頃

ひとつ流れ星が見えた

学生の頃と同じように

あっという間で、何も願えなかった

確かあの時は光の尾が消えたあと

慌てて好きな人のことを願ったな

昨日、慌てて願ったのは

はやく戦争が終わりますようにだった。

 

 

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ずっと前から旧車に憧れていて

ビンテージカーの本を買ったり

お店を覗いたりしていました

昨日、ついに2台試乗させてもらい

(試乗といっても運転はお店の方だけど)

久しぶりにワクワクドキドキ

外観もレトロで可愛くって

やっぱりフェンダーミラーはいいな!

内装も年式の割にはキレイ

一台はミッションなので練習が必要

もちろんナビもバックモニターも無いし

オーディオはカセットとラジオのみ

あ~、ずっとこういうのが欲しかったんだ!

 

なのに

どうしても決断できなかった

丁寧に扱って育てていく感覚

その子に合ったオイル交換やタイヤ

ホイルキャップも落とさないようにね

エンジンかけたら、一息ついてから発進

ブレーキは早めにそっと優しく踏んで

 

ダメだ、、、

すっかり楽に慣れてしまっていて

好きなだけでは苦労が買えないなんて

20年前、いや10年前なら違ってた

あんなにずっと憧れていたのに

 

いつの間にか、旬が過ぎてしまったの?

 

先生が何度か話していた

「旬」というものがある

思った時に行動しないと後悔する

 

本棚から引っ張り出したビンテージカーの本

それを抱えて、元の場所にそっと戻した

 

好きなこと、好きなもの、会いたい人

やってみたいこと

それには、きっと旬がある

そして、それは逃しちゃダメなんだな

 

マークⅡグランデ 1978年

あ~  くぅ~~

 

 

 

 

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小さな楽しみ

昨日、お越しいただいたお客さまから

「小さな楽しみを見つけるのが得意ですね!」

と言っていただきました。

 

言われてみれば、

夕陽がキレイに見える場所はどこだとか

(何カ所か目星をつけてあります)

土手を吹く風の心地良さ

雑草の茂る空き地を探したり

(ずいぶん、減ってしまいましたが)

庭でほっこり、ひそかに焚火

火鉢でのんびり焼く焼き芋

無印の100円コーヒーマシンでまったり

摘んだラベンダーのドライフラワー

気分に合わせてお香を焚いたり

毎晩、ベランダに出て見る月の形

まあ、どれもこれもささやかですよね~

 

得意ですね!と言っていただいて

ふと、考えました

これって無意識にやっていることかな?

よくよく考えると

どれもこれも最初は気分を変えるために

あれこれ探していたような気がします

意識的に見つけようとしていたんですね

いつしか小さな楽しみ探しが

習慣になってしまったみたいです

 

人は不快なことは反応しやすいんですが

快は見過ごしやすいのです

特に、敏感で感じやすく悩みやすい方は

不快に敏感で、快には鈍感だったりします

そこに楽しみがあっても気付かずに

逆に不快なことにはすぐ気付いてしまう

ますます悩んで落ち込んでしまいます

 

注意深く快を探しましょう!

見逃している快を意識的に探すのです

よくよく見ると

小さな楽しみがいくつか転がっていますから

 

総合グランド付近の夕陽

ここもお気に入りスポットです

 

 

 

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ぼっち花見

昨日は仕事が早く終わったので

歩いて亀城公園へお花見に。

風もなく暑くも寒くもない平日の夕方

桜は逃げたりしないのに、なぜか早足で。

屋台を2周まわってみたけれど

お目当てのたませんがなくて

3周めにさつまステックで手を打つ

行き先はもう決まってる!

公園の上の方のあまり人のいない

そして桜の木も少ない場所

その中の一本の木の下に座った

遠くにざわざわと賑わいが聞こえる

ここは静かにぼわんと桜が咲いてる

鬼ごっこしている子どもたち

ゆっくりと歩く老夫婦

同じようにひとりでお花見する人も。

昔からここはお気に入りの居場所

その頃の私と肩を並べて

たませんの代わりにさつまスティック

ぼんやりと長い時間、淡い桜の下にいた

風もなく暑くも寒くもない

ゆるくてぬるい幸せな夕方

 

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家を建てて、気分が沈む

家を建てて、なんだか気分が沈んで

リベルテにいらっしゃる方がいます。

やっと念願のマイホームが完成して

ワクワクの生活が始まるはずなのに

気持ちは上がるどころかどんより重い感じ

そんな方に今まで何人かお会いしました。

 

思っていたのと違う

窓の位置や壁紙の色

コンセントの配置

そういえば門もイマイチだし

庭の石畳の間隔もおかしい

期待していただけに、なんかガッカリ

 

お話を伺った感覚では

建て売りより注文住宅のほうが

最初から関わって

こだわりを詰め込んだ分

なんか違う感が大きいのかもしれません

どうしてもそれが許せなくて

そのまま家を手放してしまう場合も。

 

完璧な家などないとわかっていても

どうしても納得できない、、、

ほんとうに辛いですよね。

どこかであきらめて

これはこれで、まあ良しとするか~ができれば

どれだけか楽になるのですが

ここがなかなか難しいところです。

 

別の側面では、ストレスの問題も。

どんなにいいことでも変化はストレス

新居、引っ越し、家族の数の変化

ローンを組むことなどなど

それぞれのストレス強度は小さくても

合わせればかなりのストレス指数に。

 

それから、喪失の問題

住み慣れた家を離れる寂しさ

狭いだの、古いだの、うるさいだの

気に入らないところだらけでも

愛着がある我が家を出て行く

それはとんでもなく寂しい

 

まずは、ゆっくり呼吸しましょう

ゆったりコーヒーでも入れましょうか?

のんびりお風呂につかりましょうか?

期待と不安と喪失感がごちゃ混ぜ

ぐったり疲れて当たり前です

新しい家、初めましての環境に

少しづづ、慣れてきますから

少しづつ、馴染んできますから

 

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ないものねだり

不安定な空の隙間に、少しだけ水色

折り畳み傘を持って

とりあえず何も決めずに外に出てみた

まだ新しい水溜まりをよけながら

ずんずん歩いていく

ずっと大好きな散歩ができなかった

夕方になっても夜になっても

あまりにも暑い日が続いていて

 

どこかの家の庭先から

雨に濡れた森のような香りがする

マンションとマンションの間を

湿ったビル風が抜けてく

やっと深い呼吸ができた感覚

イオンやアピタの中では味わえない

こうして

涼しい秋が来ないかと待ちわび

短い秋が終わり冬が来ると

温かな春はまだかと待ちわびる

いつも、ないものねだり

今ある季節を今いる場所で

そのまんま受けとめて楽しめたら

毎日はもっと浮き立つだろうに

 

夏休みの自由研究

牛乳の乳脂肪分の割合(写真は3.6%)と

コーヒーの銘柄(これはイノダコーヒー)

それぞれの配分量と相性など

各種銘柄で、いまだ研究中🐱

 

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空しさの行方

空しさについてよく考えます

相談を受けることもあります

最近、アンテナに引っかかったのは

新聞のきたやまおさむ先生のコラム

精神科医で作詞家でもおられる彼も

空しさをかみしめながら生きている

どれだけ詩を書いても著作が多くても

空しいと感じているのだと。

何かを「する」ことで埋めようとしても際限がない

これは身に染みて思います

つい、新たな習い事や趣味をあてがうこと

何かをすることでそれを埋めようと試みます

でも空しさは消えていかないのです

彼はこう書いていました。

空しさを無理に埋めようとする必要はない

味わいながらごまかしごまかし生きていく

小出しにかみしめながら生きていくこと

それを、ないものとして無視していると

いつか空虚というモンスターに襲われる

 

彼ほどの人でも空しさを感じているとしたら

私ごときが空しくても当たり前

もしかしたら空しさ込みの人生なのかもしれません

とりたてて何かを「する」わけでもなく

誰かと一緒の時間でも

ひとりでボーッとする時間でも

ただ「いる」だけで安らげる場所で

空しさをちょっとずつ味わいながら

これからも生きていくことになりそうです

 

最近のお気に入りの居場所のひとつ

庭でひっそり焚火を眺めてます

 

 

 

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空気感

乾燥が気になる季節になりました。

リベルテ開業当時から愛用している

水色の丸い加湿器があります。

トレーにアロマオイルを入れて

加湿器の上に置いておくと

心地よい香りがお部屋を満たします。

お越しいただく方を思い浮かべながら

その日の香りを選ぶのも好きです。

相談者様のイメージだったり

どう過ごしていただくかだったり

まったりしたい?スッキリしたい?とか

あるいは季節や天気に合わせて

何種類かのアロマをブレンドします。

「ここはいい香りがしますね~」

と言っていただけることもあり

また、私自身ゆったりとした気持ちで

お出迎えすることができるのです。

そういう空気感も大事にしたいです。

 

 

 

 

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エネルギーのかけどころ

リベルテの庭のもみじが

一部色づいてきました

いつものルイボスティーに添えて

相談者様とほっこりするひと時

こういうひと手間は惜しまないのに

夕飯の手間はついつい惜しみがち


洗濯物を干すのは好きですが

たたむのは家族にお任せです

どんなたたみ方でもいいんです

 

仕事でも趣味でも

ぼーっとする時間でも

家事が好きなら家事でも

好きなことにエネルギーを使えると

穏やかでいられます

その時間を死守しようとすると

その分、何か手を抜くことになります

仕方がありません

全てを終えてからなんて思っていると

その頃にはくたくた

お風呂に入って寝るだけ。。

 

イライラしながら完璧にこなすより

できるだけ機嫌よくいたいと思います

抜けるところは手を抜いて

ひと時でも自分の好きな時間を

その方が色んなことが長持ちする気がします

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思い出

大切なのは思い出だ

心理学の先生がそう教えてくださった

いかに思い出をつくれるか

それが大事だと

 

欲しいものが色々あった

手に入れたもの、手に入らなかったもの

 

お気に入りたちと一緒に

どう過ごそうか空想してみる

どんな景色を見に行こう

その先に見えるものを想像する

そのモノ自体というより

そのモノと作るであろう思い出に

思いをはせる

 

常滑の海岸に夕陽を見に出かけた

サンダルが隠れるくらいの

綿の黄色のギャザースカート

砂がついてもザブザブ洗えるから平気

近くのマックに寄って

アップルパイとコーヒを買って

日の入りの時刻はチェック済み

刻々と変わる空の色から目が離せなかった

ごく淡いピンクから深いオレンジに

そこには水色やグレーが混ざってる

それから

海岸沿いの木々や家のシルエットが

影絵みたいになるまで

 

しまっては取り出して

くり返し見ていたい

今年の夏の大切な思い出

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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